硬化肉盛（被覆棒）金型肉盛用 BKH-61 日亜溶接棒 ニツコー熔材工業

ニニツコー熔材工業（株）
硬化肉盛被覆棒 金型肉盛用

被覆：ライムチタニア系

使用特性：従来困難とされていた焼入硬化した金型材料や硬化肉盛部の欠陥箇所を補修するために設計・開発されたライムチタニア系被覆の溶接棒です。
高い温度の予熱を必要とせず肉盛溶接ができ、溶着金属は常温から高温まで優れた耐衝撃性を有します。
ただし、溶接のままで高い硬度を示しますので、機械加工は困難です。

用途：プレス金型、鍛造金型、工具鋼など焼入硬化された金型材料の肉盛溶接及び補修用。

作業要領：一般に予熱を必要としませんが、材質・形状によっては150℃以上の予熱が必要です。
焼入れ材や硬化肉盛部の補修の場合は、ビード長さは50mm程度として下さい。
工具鋼のような高炭素材料に肉盛する場合は、低い電流を使用して下さい。
溶接棒は使用前に250〜300℃で30〜60分間再乾燥して下さい。

溶着金属の化学成分一例（%）
C:0.38/Si:0.23/Mn:0.38/Cr:8.02/Mo:0.85/W:11.58
溶着金属の硬さ例（ビッカース硬さHV）
溶接まま：連続肉盛580〜740

適正電流（ACまたはDC+）
棒径2.6mm棒長約300mm　電流範囲60〜90
棒径3.2mm棒長約350mm　電流範囲90〜130 　
棒径4.0mm棒長約400mm　電流範囲120〜160

3.2、4.0mmは5kg/小包装
2.6mmは2kg/小包装