ステンレス鋼（被覆棒 ）NC-36L 神戸製鋼所

(株)神戸製鋼所 KOBELCO PREMIARC 神鋼棒　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

JIS Z3221 ES316L-16
AWS A5.4 E316L-16
用途：低炭素18%Cr-12%Ni-2%Mo鋼（SUS316L等）の溶接。

使用特性：適量のフェライトを含み、割れ感受性が低く、作業性も良好です。
　　　　　耐熱、耐食性に優れ、希硫酸中での耐食に優れます。
　　　　　NC-36LはNC-36に比べ低Cであり、耐粒界腐食性が良好です。
識別色　棒端色：緑色　二次着色：－

NCシリーズ
ライムチタニア系で、アーク安定性と再アークが良く、耐食性に優れた溶着金属が
得られます。SUS304用から合金量の多い特殊なものまで多くの種類を揃えています。

溶接作業上の注意点
(1)過大電流は棒焼けを起こし、作業性や性能を損なうことがあります。
　推奨電流範囲内で使用して下さい。
(2)オーステナイト系鋼の場合は、予熱は行わず、パス間温度も150℃以下として下さい。
(3)アーク長は短く保ってください。
(4)ウィービングする場合、幅は棒径の2.5倍以内に留めて下さい。
(5)309系棒で異材溶接の場合、母材希釈が過大になると溶接割れが発生することがあります。
　電流を低く抑える等の注意が必要です。
(6)溶接部が完全オーステナイト組織となる棒は、高温割れが発生しやすく、電流、溶接速
　度を低くする等の注意が必要です。

電流範囲（電流:A、極性：AC、DC（+））
NC-38、38L、36、36l、39、39L　共通
棒径　　　　　下向.水平　　　　　立向.上向
2.0　　　　　　 50〜75　　　　　　　45〜65
2.6　　　　　　 75〜95　　　　　　　70〜90
3.2　　　　　　 85〜120　　　　　　 80〜115
4.0　　　　　　110〜160　　　　　 90〜140
5.0　　　　　　150〜200